貴重な資料ともなる室内画

時代時代でどのような額縁が作られていたのか、あるいはその飾られ方がどうだったかをうかがい知る術として、その当時に描かれた絵画から、ということはよく知られています。

その額縁や絵画が現存しているかどうかという多少の危惧はありますが、全くの想像とも考えにくいので裏付けが取れないとしても貴重な資料であることに間違いないは無さそうです。

よく引き合いに出されるのが、カルパッチョ作とされる『聖女ウルスラの物語』、マンスエティ作の『十字架の奇跡』。この2作から取り外しできる壁掛け用板絵の存在が確認できます。

他16世紀末作とされる画廊を描いたものや、コレクターの陳列室に多くの額縁に収められた絵画なども当時の模様を知る貴重な作品として挙げられています。